サメ男の映画レビュー

鮫男の独断と偏見でお送りする映画レビュー

【信じれば嘘さえ真実】映画「コンフィデンスマンJPプリンス篇」のお話

「コンフィデンスJP プリンス篇」(2020)

 監督 田中 亮

 

劇場で視聴しました〜

「目に見えるものが真実とは限らない。」

それでは参りましょう。

 

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https://twitter.com/confidencemanjp/status/1271061658966781953

引用:公式Twitterより

 

 

あらすじ

数々のオサカナ(ターゲット)を巧みな手腕で釣り上げてきた天才詐欺師ダー子(長澤まさ

み)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)らの次なるオサカナはなんと資産

10兆円!シンガポールを牛耳るフウ一族!

そんなフウ一族は後継問題で世間を揺るがしていた。当主であるレイモンド・フウには

3人の子供がいるのにも関わらず遺言には遺産相続は4人目の子供ミッシェル・フウにす

ると書かれていた!

ダー子は身寄りのない見習いコンフィデンスマン、コックリ(関水渚)をミッシェルにな

りかわらせる策を思いつく。

作戦は順調と思った矢先、百戦錬磨のコンフィデンスマン達に訪れる最大のピンチ!さ

てさてダー子達はオサカナGETなるのか?!

 

レビュー

今回もダー子の華麗な策に翻弄される視聴者。私も翻弄されてしまいました笑

前作はさることながらドラマ版も見ている方が楽しさ2倍かなぁと感じましたね!あ

んな人やこんな人まで出てくる出てくる。クスッと笑えるポイントもドラマ版見てたら

多いと思います。

しかし、見てない方でも問題なく楽しんでいただけること間違いなし。お笑いポイ

ントとしてダー子達の会話にも内輪ネタだけではなくいろんなネタがあるのでしっかり

聴いてみて下さい(ドラゴン桜とかww) 今回のプリンセス篇は今までの爽快感のあるダ

マしではなく、なんだか少しほろりとしてしまうダマし。

 

「偽物も本物もない。信じればそれが真実」

 

真実になってしまう嘘ってありますよね。

繰り返し出てくるこの言葉が本映画の大事にされているキーワードだなと。ダー子は何

かと大博打に出がちですが、今回は実の母のようににコックリを信じたダー子なのでし

た。そこで大森監督の長澤まさみ「MOTHER」も無性に気になってしまう。長澤まさみ

の母親役が見たいと感じましたね。コンフィデンスマンJP次回作の制作も決定しましたね!楽しみ!

 

先日亡くなられた三浦春馬ジェシー役は生き生きしていた。俳優って亡くなっても

作品に生き続けるのだなとしみじみ思いました。

 

そういえばもう一人話題の、、、

東出昌大の一挙手一投足には鳥肌もの。」

 

 

 

それではまた。 

 

 

【MVに魅せられる】MV Chelmico「milk」のお話

今回は映画ではなく、ミュージックビデオについて語りたい!!

 

今回はchelmico の新アルバム「maze」から「milk」という曲のMVについて

とりあえず問題のミュージックビデオをどうぞ!

 

youtu.be

 

 

いかがでしたか?

なんと言ってもラスト、、、ええ、どっちぃ?!!

思わずあなたも口に出してしまったのでは?

 

もーやられましたねぇわたくし。秀逸なカメラワー

ク。こういうの大好きでやんすよ。

 

最後どっちなんでしょうか

朝起きた彼女の隣には果たして彼は帰ってきたの

か…はたまたただ寝返りをうっただけなのか…

 

 

ポップでどこか少し抜けているようでノりたくなる楽曲

を作る彼女達ですが今回の「milk」は少し落ち着いた

バラード調な一曲に仕上がっている。

 

昼まで寝るつもりが早く起きてしまった連休の午

前中にコーヒーを飲みながら聴きたい一曲。

 

控えめに言って最高ですよね。

 

ラップには少し抵抗があった私、だけどもchelmico

の曲は聴きやすい!ジャージに寝癖でも自分がオシ

ャレだと錯覚するほどオシャレ。笑

 

構えたようなオシャレさではなく、少し気だるげな

オシャレさ。

これがたまんないんすよぉ。

 

MVビデオはまさしく短い映画だなぁと。

映像作品て素晴らしいぃぃ。 

 

おすすめのMVありますか?

是非コメントで教えていただければと!

 

それではまた。

【こんな山崎賢人見たくない‼】映画「劇場」のお話

「劇場」(2020)

監督 行定勲

原作 又吉直樹

 

又吉直樹の小説を映画化。Amazonprimeにて視聴。

 

それでは参りましょう!

 

1.「劇場」のあらすじ

 脚本家兼演出家の永田(山崎賢人)は高校時代からの友達と劇団「おろか」を結成。

しかし前衛的な作風か酷評の嵐、劇団は壊滅状態になってしまう。劇団員にも見放さ

れ、渋谷を徘徊する永田は服飾系の学校に通い役者を志す沙希(松岡茉優)とひょんな

ことから惹かれあい。永田は沙希の家に住み込むようになる。

理想と認められない現実との間でもがきながらも演劇業界に立ち向かい続ける永田を必

死に支えようとする沙希。

果たして二人は幸せになれるのか。

 

2.こんな山崎賢人見たくない!のお話

 もー山崎賢人演じる永田がダメダメすぎる!これでもかとひも男。

「KINGDOM」のあの主人公感は何だったんだろうか。あるいみ主人公感あるけど、、

彼女の沙希に四六時中バイトをさせ自分は逃げるように散歩したり。光熱費だけでもと

いわれ払う金もなくいい感じのカフェでカレー食っちゃうし、払えないことを責められ

るのが怖くて逃げるようにゲーム三昧しちゃうし。仕事でもやたらプライド高くて他者

の意見なんか聞くわけでもなく、、、

こんな山崎賢人みたくない!!という辛さ。天下の大将軍‼とか言ってたあの頃の賢

人を返してよぉ

個人的にはこの陰に振り切った演技の方が彼にあっていると感じてしまった。それほど

彼の自然な演技に引き込まれていた。

 

3.守れない恐怖のお話

 そんなダメダメな永田を支える沙希。「ここが一番安全な場所だよ」そう彼女が笑い

梨のあるあの部屋が一番安全だった。お金がなくても確かにそこには幸せがあふれてい

た。だがそんな沙希を何からも守れない自分その現実が永田にとっては一番恐怖で沙希

に認められないかもしれないという現実が一番嫌で。そんな現実から逃げる日々。そん

な逃避行を見てるのが辛かった。

そして沙希は酒浸りになることが多くなった。そんな沙希に罵倒されるシーン。「全然

褒めてくれないよね?」これまで必死に永田を支えてきた沙希も永田と同じように認め

られたかったのだ。みんなきっと誰かに褒められたいだけなのだ。

だんだんと壊れていく沙希。そんな彼女を守れない永田。

守れないということがこんなに怖かったなんて思いもしなかった。

2人乗りで桜を見に行くシーン。この世で一番切ない2人乗を見た。

 

4.「劇場」の総評

 山崎賢人のあのダメダメ感と松岡茉優のひたむきさが演技としてすごい良かった。沙

希のだんだん壊れていく演技素晴らしかったです。

2人のやり取りを見ていく中でこっちまで幸せになる分、辛い映画でもあった。

又吉先生は嫉妬とか劣等感とか正直になれない気持ちとかやり場のないどうしようもな

い感情を表現するのがうますぎる。

 

やりきれない日々に押しつぶされそうになりながらも人はどこか安住できる場所を探

す。あの子が笑い梨のあるあの部屋は確かに世界で一番安全だった。だけどあの子にと

ってそこはそうではなくなってしまったとき。きっとあなたもこのラストに涙を抑えら

れずにはいられないだろう。

とてもよかった。心に染みわたる映画でした。二人は幸せになれたのかな。

 

「誰しも大切なものを守れるようになりたいですね。」

 

それではまた。

 

 

 

【和製版ジョン・ウィック⁈】殺しすぎた殺し屋の休暇 映画「ザ・ファブル」のお話

ザ・ファブル」(2019)

監督 江口カン

 

遅ればせながら視聴。

わたくし原作漫画は試し読み程度でしたが難なく視聴可能でした!

話題にもなった「ザ・ファブル」参りましょう!

 

 

1.「ザ・ファブル」のあらすじ

この映画は南勝久による同名の人気青年漫画が原作。

すご腕の都市伝説級の殺し屋ファブル(岡田准一)は、ボス(佐藤浩市)に「お前は殺しすぎ

だ。」といわれ 真のプロになるため殺し屋を休業。美人な相棒ヨウコ(木村文乃)とと

もに大阪に1年間殺し禁止の生活をすることになるが、、、

 

2.和製版ジョン・ウィック⁈「ザ・ファブル」のアクションのお話

なんと言ってもこの映画アクションが見どころでしょう。映画「SP」の時からアクシ

ョンに力を入れている岡田准一主演ということもあり期待満々でした。

冒頭のシーンから料亭のギャングどもをバンバン殺っちゃ感じはまさに和製版ジョン・

ウィック‼

だがしかし

期待も束の間後半になるにつれ殺しを禁止されているからなのか迫力激減。

カメラワークも動きも単調に見えてきたなーと(笑)場所がゴミ処理場ということもあり

地味だったからかな。

同じような場所だったらジャッキー・チェンの「ポリス・ストーリー2」が最高。

個人的に期待値も高かったのでもっとアクション多めの派手派手なものが見たかったと

思いました。

 

3.「ザ・ファブル」は師匠と弟子のお話

だがしかしこの映画ただのアクション映画やないぞ。

もはやアクション映画やない。師弟映画だ。

ファブルたちが世話になっているヤクザ会社真黒カンパニー社長海老原(安田顕)は弟分

の小島(柳楽優弥)がある事件を起こしたことが発端で敵勢力に拉致されてしまう。海老

原はファブルに小島の救出を求め心臓病で病院に搬送されてしまう。

ボス(佐藤浩市)が抗争の渦にファブルを巻き込んでしまった海老原に警告しに来るシーン。

ファブルの育ての親であるボスはファブルに殺し禁止の休業をさせたのにはある理由があった。これが「育てるものの責任。」

だとネタバレは伏せておきますがここが深いなぁと…

ラストの海老原の育てるものとしての責任の取り方、そしてビールをこつんとするシーン。(見た人にはわかる。)

安田顕の演技に痺れました。ほんとに彼は演技上手い。

 

4.「ザ・ファブル」のザ・総評

では最後に総評とさせていただきます。

 

んー岡田准一のアクションにかなり期待していた分少しそこの部分では物足りなかったかなといった印象。

ファブルは当然強くなきゃ行けないんだけど敵たちが雑魚すぎて主人公が映えない感じ。

向井理福士蒼汰の役にはもう少し活躍させた方が良かったのでは?と感じました!

だかしかし

海老原(安田顕)のしぶい演技と小島(柳楽優弥)の怪演には度肝抜かれましたね!

 

クスッと笑えるところもあったり

笑いあり、アクションあり、任侠ありの総合エンターテイメントを一度で楽しみたい方におすすめであります!

 

結局…

「最後は全部佐藤浩市が持ってきます。」

 

【ネタバレあり】人生という名の地獄!「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」のお話

 

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引用:https://eiga.com/movie/92285/gallery/25/

 


jawsssssss.hatenablog.com

 

 

 前回の記事は見てくれただろうか。今回はネタバレ回となっております。

 

映画の概要などまだの人はこちらから↓

jawsssssss.hatenablog.com

 

それでは参りましょう。 

 

この話原作をしらない人たちは4姉妹の能天気なお話やろなーと思った人は少なからずいただろう。

 

この映画マジつらい

 

4姉妹はそれぞれ夢を掲げて人生を歩んでいくがみんな大きな壁にぶち当たっていく。

女性が独立することは不可能と言われていだ時代、女性の幸せは結婚にしかないと考え

られていた。

次女ジョーは小説家になるために出版社に売り込みに行くがなかなかうまくいかない。

長女のメグはローリーの家庭教師と結婚するが貧しい、だが巷では美女で有名が故、旦

那のコートを仕立てなきゃいけないのに周りに見栄を張ってドレスの記事を買ってしま

う。三女のベスはピアノが弾きたいが病気が深刻化してしまう。末っ子のエイミーはヨ

ーロッパで絵画の勉強をするが成就せずおばさま(メリル・ストリープ)に金持ちと結婚

することを唆される。

 

なんかみんな上手くいかない。

 

この上手くいかなさを地獄へと昇華させるものがある。それが過去だ。

 

主に次女ジョーの目線を主軸に描かれる。

みんな上手くいかない現実に対し色鮮やかでキラキラしていた青春時代のシーンが交互に映し出される。

 

この対比が辛い。

 

さらにここにあるギミックが組み込まれている。

それが映像の色味だ。

 

キラキラしていた過去は暖色

上手くいかない現実は寒色

 

映像色味で現実と過去を区別することによりさらに地獄加減が増す。

 特にベスが死んじゃうとこなんてなによりも残酷だ。

 

そんな地獄の中でもラストは光が見える。

 

どんな地獄の中でも夢へ向かいひた走る彼女たちの姿は「明日も頑張ろ」そう思わせてくれるのでした。

 

夢を追う女性は輝いている! 

 

「一番輝いていたのはメリル・ストリープの大御所感」

 

 

それではまた。 

 

【ネタバレなし】これから見る人へ「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしたちの若草物語」のお話

「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしたちの若草物語」(2019)

 監督 グレタ・ガーウィグ

 

 

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引用:https://eiga.com/movie/92285/gallery/26/

 

 

  • あらすじ

舞台は19世紀アメリカ、まだ南北戦争の渦中。

小説家志望の次女ジョー(シアーシャ・ローナン)と美女のメグ(エマ・ワトソン)病

弱だがピアノが上手な三女ベス(エリザ・スカレン) おてんばな画家志望のエイミー

(フローレンス・ピュー)のマーチ家4姉妹は決して裕福ではないが豊かな生活を送っ

ていた。お隣の資産家のイケメン息子ローリー(ティモシー・シャラメ)とも仲良くな

り、それぞれの夢へと歩み始めるが、、、

 

  • ネタバレなしレビュー

この映画は「若草物語」は1863年にルイーザ・メイ・オルコットによって書かれた小説

を原作にしている。

原作読んだ方がいいの?という方もいるだろう。

 

知らんくても全然いけます

 

むしろ見た後原作探しに本屋に行くでしょうw

 

古臭くない?そう思う人もいるだろう。

だが、テンポがすごい良いし心地良い音楽と色鮮やかな映像美で描かれていて全く

古臭さを感じさせない。

この色鮮やかな映像美にとんでもないギミックが施されている。映像の色味にも注目し

てみてほしい。

 

なんと言っても役者たちが美しい美しい。

この監督役者たちのすごい良い顔を切り取ってくるんですよねぇ

 

豪華な役者陣が織りなす美しい物語に涙するところもあれば、4姉妹(+1?)ならで

はのやり取りにくすっとしてしまう場面も。

 

そして映画館を出るころには「明日もがんばろ。」きっとそう思えるはず。

 

次回!ネタバレありの巻

 

 

 

 

 

 

 

鮫頭の映画レビュースタートです!

まずは軽く自己紹介 

 

映画をよく見る就活生

鮫頭と書いてじょーずと呼びます。(※jawsは日本語で顎ですが)

 

映画と漫画と音楽が好物。

 

魚より肉派。

 

このブログのテーマ

 

主に見たものを独断と偏見で紹介していきたい。

 

最後に

 

学も無くつたない文ですがどうぞお見知り置きを。